休日のカジュアルパンツは、デニムやチノパンに偏りがち、よりバリエーションを増やしたいという方にこそ取り入れて貰いたいパンツがあります。
それは、ファティーグ(ベイカー)パンツです。
ファティーグパンツは、 パンツでありながらスタイリングのアクセントとなり、一本あれば着こなしの幅も広がる優秀パンツです。
休日コーデはスパイスの効いたパンツで、大人のミリタリーカジュアルはいかがでしょうか。
【ファティーグパンツ】選ぶべき色、生地は
ファティーグパンツは、ミリタリーパンツとして知られますが、実は作業用のユーティリティパンツとして軍で使用されていたパンツです。
別名ベイカーパンツとも呼ばれることも。これはBaker/パン屋がこのファティーグパンツを履いて作業したことから、ベイカーパンツとも呼ばれるようになりました。
このパンツの特徴的なディティールは、フロントの縦長なパッチポケットと、ヒップのバックフラップポケットにあります。作業用パンツらしく、腿まわりから裾にかけて、渡り幅が広く取られており、ゆとりのあるシルエットです。
色はどうでしょうか。
ミリタリーカーキが代表的なカラーですが、ブラウンやベージュ、ネイビー等もあります。ただ、選ぶべきは王道のミリタリーカーキが良いでしょう。
生地は、綿または綿ポリ素材のヘリボーンやリップストップ、ツイルが主流です。耐久性の高い生地が特徴です。
スタイリングで考えた場合は、ヘリンボーンは立体感が出ておすすめです。
その特徴あるディテールはスタイリングのポイントとなり、カーキ色はメンズファッションに於いて色合わせし易い為、このパンツ、本当に使い勝手が良いんです。
【大人のファティーグパンツ】春夏コーデ①
ファティーグパンツは、Tシャツにラフに履くのも良いですが、大人の男性にはシャツコーデがおすすめです。
ミリタリー色の強いアイテムだけに、更にカジュアルアイテムをプラスしてしまうと野暮ったさが残ります。
大人のカジュアルコーデは、清潔感と品位が大切です。 シャツでスタイリングすることで、程よくカジュアルでいて品良く見えます。
大人のファティーグパンツに合わせるべきシャツは、麻素材のスタンドカラーシャツです。
麻素材の中でもフレンチリネンが特にお勧めです。
フレンチリネンはフランス北部で栽培される亜麻で作られた麻素材です。光沢感のあるきめ細かな繊維が特徴で、柔らかな最上級のリネンです。最近では生地ネーム付きのブランドリネンも量販店に並び、比較的安価に購入できるようになりました。
着こなす際は、洗いざらしで自然なシワを活かして羽織りましょう。フレンチリネンの品の良さと、程よいカジュアル感がファティーグパンツとマッチします。
シャツの襟型もポイントです。
スタンドカラーシャツは、襟の特徴から、ミニマムですっきりと見えるシャツです。
これを組み合わせることによって、渡り幅のあるファティーグパンツのボリュームを活かした、Aラインのシルエットに仕上がります。
【大人のファティーグパンツ】春夏コーデ②
ファティーグパンツにはレーヨンのオープンカラーシャツも好相性です。素材のレーヨンは、シルクの様な光沢感とテロっとした手触りが特徴です。
春夏シーズンは、レーヨンにリネンをブレンドした清涼感ある生地を良く見かけます。最近はレーヨン+COOLMAX等の機能的な生地もリリースされてますのでおすすめです。
オープンカラーは襟がラペル形状となっており、開襟シャツとも呼ばれます。解放感があり、涼しさを感じられるアロハシャツやキューバシャツが代表的ですね。
古くからある襟型の一つですが、昨今のリラックスフィットやルーズフィットなスタイルとも相性が良いことから店頭でも良く見かけるようになりました。
レーヨンは生地にドレープ感がある為、ゆるめのリラックスフィットな着こなしとも相性が良く、大人のミリタリーカジュアルに最適です。
まとめ
■ファティーグパンツは、着こなしのアクセントになり、スタイリングの幅が広がる優秀パンツ
■ 生地は立体感のある ヘリンボーン生地、色は定番のカーキを選ぶ
■ ファティーグパンツ+リネン素材のスタンドカラーシャツで、ミニマムな大人のミリタリーカジュアルに
■ ファティーグパンツ+ レーヨン素材のオープンカラーシャツで、リラックスフィットな大人のミリタリーカジュアルに
ファティーグパンツの様なラフ&タフなアイテムは、メンズファッションの定番ですね。これぞメンズのベーシックアイテムです。
今回は春夏スタイリングということで、シャツコーデでのご紹介でしたが、ファティーグパンツはニットやジャケットスタイルとも相性が良く、コーデの幅が広いアイテムです。
その時折のトレンドと上手く組み合わて、コーデを楽しみましょう。
それでは皆様、良い休日をお過ごしください。
hemcuff