今回は秋から初冬に活躍するワンマイルウェア、CPOシャツスタイルについてご紹介します。
ミリタリーアイテムだけに粗野なデザインですが
このシンプルなディテールこそCPOシャツの魅力です。
シンプルなアイテムだからこそ、スタイリングを楽しめるアイテムであり、オーセンティックな定番アイテムとして押さえておきましょう。
【CPOシャツ】2つの魅力
CPOはChief Petty Officerの略称で、アメリカ海軍にルーツを持ったミリタリーシャツであり、艦上での作業用ウェアとして生まれました。
このシャツの特徴は、両胸元のフラップ付きパッチポケットにあります。
むしろ表面のディテールはフラップポケットのみで、簡素でありながらもミリタリーワークらしい削ぎ落されたデザインに魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。
もう一つの特徴は肉厚のメルトン生地
メルトン生地は、海軍製品の代名詞であり、優れた保温性は折り紙つきです。
CPOの裏地は、キルティングライナー仕様もあり、メルトン&裏地付きのCPOシャツはシャツでありながら、もはや立派なアウターになります。
カジュアルなワンマイルアウターとして、秋から初冬にかけて活躍すること間違いなしですね。
カラーはネイビーが主流ですが、杢調グレー・ブラック・オリーブグリーンもあります。どれもベースカラーとして使い勝手の良いものです。
昨今、セレクトショップではメルトン以外の生地もラインナップされており、コーデュロイ・ツイード等、素材感・防寒性の優れた生地でありバリエーションも豊富です。
【CPOシャツ】 スタイルサンプル①
スタンダードな濃紺色のCPOのインナーには、オフホワイト色のハイゲージタートルを差します。インナーの余白が濃紺色を惹き立てますね。
メルトン素材は多少の起毛はありますが、フェルト調に圧縮されている為、割とフラットに見えます。その為、スタイリングではボトムスに素材感を付けると立体感あるコーデになります。
ウールヘリンボーンのワイドパンツを選べば、ウールの素材感とヘリンボーン柄が相俟ってコーデに厚みが加わります。
【CPOシャツ】 スタイルサンプル②
変型のコーデュロイCPOは、素材感とカラーを楽しみましょう。
サックスブルーの太ピッチ生地のCPOシャツは、レトロサーフな雰囲気があり良い感じです。
コーデュロイのCPOは生地が立体的で表情もあり、アウターらしい見栄えは良いのですが
更にアウターを重ねる場合は、コーデュロイ生地が嵩張る為、インナーとしては不向です。
更に防寒性を高める場合は、中にインナーダウンベストを合わせましょう。スタイリングで見ても化繊素材とコーデュロイの組み合わせはVゾーンに立体感を生み出します。
ボトムスはウール混のネイビーチノに、デザートブーツでオーセンティックに合わせましょう。
■まとめ
■CPOシャツの削ぎ落されたデザインは、スタイリングを楽しめる魅力のひとつ
■海軍由来のメルトン生地と、キルティングライナー付きの裏地は秋から初冬のアウターとして活躍
■メルトン以外でも昨今はコーデュロイ・ツイード等、素材感・防寒性に優れた生地がラインナップ
オーセンティックなアイテムながら、気軽に着れるシンプルな魅力を備えているCPO
シャツだからこそ生地のバリエーションも増え進化し続けているのでしょう。
それでは皆様良い休日をお過ごしください。
hemcuff